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それでも、好き。
第7章 い・け・な・い・性体験
萌は史生と同じ中学に通っていた。

セーラー服がとても気に入っている。

衣替えということもあり、上は白。若干厚めに作られてはいるが、やはり透けて見えるのだ。

共学だから男の子もいるが、それより萌は音楽の男の先生に興味があった。

だから吹奏楽部にも入った。

萌は楽譜のコピー係だったので、音楽準備室にはしょっちゅう出入りしていた。

『山本先生、萌です。』

「ああ、ご苦労さん。コピー?」

『はい。』

「俺さ、練習しなきゃいけないんだ、すこしまっててもらえるかな。」

『先生、そばで聞いてていいですか?』

「構わないよ。」

その細長い指でピアノを奏でるのだ。先生は、市内の合唱サークルでピアノを弾いている。

萌ももちろんそのサークルに入るつもりだ。

「今回は、中学生がよく歌う歌を10曲練習曲に選んだんだ。」

と言って、弾き始めた。

『大地讃頌だ!』

「みんな誘って、聞きに来いよ。」

『はい!』

「じゃ、コピーしちゃおっか。」

先生の八重歯が好き。
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