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蜜な時間はあなたと共に
第8章 あの頃の姿で…

ピンポーン…

「ん…ぅ…」


何だろう、宅配便かな…

眠い目を擦りながら、玄関のドアを開けた。

「はーい、あっ、春人…」
「………」

春人は私の姿を見るなり、目を思いきり見開いていた。
一瞬何なのか理解出来ず、視線を下に向けて動いていなかった頭が動き出した。

「……!?!?」

なぜなら、私の今の格好が、制服姿だから…

脱ぐのすっかり忘れてた!!!

「は、春人!違うの!これは…!」

急いでドアを閉めようとすると、隙間に春人の足が挟まれ、閉められなくされる。

「ちょ、しばらく玄関前に居て!すぐ着替えてくるから!」
「いや、着替えやんでええよ!どうして脱ごうとすんの!?」
「だって、いい歳した女が高校の制服着てるとかめちゃくちゃ痛いじゃない!?」
「痛くない!ていうかもっと見せてー!」

春人の気迫に押され、渋々ドアを開けた。
玄関に入ってくると、春人はマジマジと私の制服姿を眺める。

「なんでいきなり制服なんて…」
「いや、ただの気まぐれで…」




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