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蜜な時間はあなたと共に
第2章 スーツ姿でデート

アジフライを半身あげると、さっきまでの妖艶な雰囲気は何処へ行ったのか、ニコニコとアジフライにかぶりついた。

「茜さんサンキュー。半身もくれるとかマジ太っ腹!めっちゃ美味いわ」

大袈裟なくらい喜ぶ春人に思わず笑いがこみ上げ、それを誤魔化すように鯖味噌とご飯を頬張った。
甘めに味付けされた味噌ダレが鯖味噌とご飯と良く合う。

アジフライも肉厚な身はふっくらしていて、手作りのタルタルソースも具沢山で美味しい。
食事を進めながら、最近の春人の様子を聞いてみた。

「最近どう?喉の調子とか?」
「大分歌えるようになってきてるよ…前みたいに歌えたら良いけど…」
「…大丈夫。メンバーとスタッフさん達は春人の事サポートしてくれるんでしょ?皆のサポートを信じて歌えば、いつも通りに歌えるよ」


「やっぱり茜さんが彼女で良かったな…」
「ん、なに?」
「…何でもない。メンバーとかスタッフの事まで考えてくれてありがとうね」



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