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魚の骨
第4章 贈物
「そろそろ教えてくれてもいいんじゃないかなぁ?」とバラバラに指を動かしながら、私の体を壊していく。

「言えない…恥ずかしい…」と顔を手で隠して裸体を晒してる私は仰け反って感じていた。


寒い冬の日、実家に帰る前日の深夜、私は実家に送る段ボールを汗だくで運んでいた。
「こんな冬に汗をかいちゃった」と彼に伝えると
「風邪引くから汗を拭いてあったかくしてね」と心配してくれた。

「なんか、奥さんみたい」と私は笑ったが、側で見てくれるようで嬉しかった。


そんなことを思い出しながらシーツはどんどん冷たくなっていく。これで風邪を引いたらどう思うんだろう。
私は嬉しい。例え菌でさえも共有して病気になって同じ気持ちが抱けるなら、体調くらい壊れてくれてかまわない。
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