この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
魚の骨
第4章 贈物
毎日会ってる女が羨ましい…と眉間にしわを寄せると
「可愛い妬きもちの妬き方するよね」と準備を終えた彼がソファーに腰掛けてた。

あともう一回キスしたいが言えなくて
「あと一本タバコを吸っても大丈夫かなぁ?」と聞いた。
「一本くらいはいいんじゃない?」と灰皿を差し出され
本当は唇が欲しいと思いながら火をつけた。
私はタバコをゆっくり吸ってるときが好きだ。
誰にも焦らされず煙に巻かれて自分の世界に入りたい。
この10分で本当はキスができたのかと思うと悔しい。

アメリカ人だったら外でキスしてくれたのかなぁ。
「ここは日本よ!?」と昔友人に言われたことがある。
そんな事もわからない馬鹿だと思ってこの人は私に話しかけてるんだなぁと思った。あれからその友人とは連絡を取らず友人ではなくなった。

彼と私はあと何年生きるのだろう。
後の未来に興味はない。それだけ分かればいいのに。
それさえ分かれば、逆計算してどうやって最後まで一緒にいれるか計画を立てるのに。
彼はこの先誰かとケッコンしたいとか、セキを入れたいとか思うのだろうか。

ケッコンとかリコンとかサイコンとか聞いても漢字もピンとこない。

そもそも付き合いたいとも思ってない人にケッコンとか求めてない。他の女に盗られるのは惜しくて私が好きだと伝えたけど、ただ自分の気持ちを伝えたいだけだった。

ケッコンとかリコンとか他人から義務付けられてるようで、すごく嫌だ。彼しか私の気持ちはわからないし、彼以外にわかって欲しいとも思わない。
つまらなさそうな顔でつまらなさそうな人生で真顔で責任とか取らなくていい。楽しそうに愉快な人生で好き勝手私を都合よく使えばいい。

冗談めかして「運命感じた責任取って欲しい」と彼に伝えたら「喜んで」と言ってくれたなぁ。
へぇ、喜ぶんだ。と正直思った。
/52ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ