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堕落の絵画 調教の目覚め
第3章 絵画と雌の発情
ヌード写真を見たことは何度もある。
でも、この感覚は全く違う。
明らかに雌の本能が反応していた。

(お願い、早く収まって……)


摩耶子はふと、小学生の頃家族で行った美術館の絵画を思い出した。
全裸のヴィーナスが官能的なポーズで横たわる巨大な絵画だ。

母親以外の裸を意識したことがなかった摩耶子は、ヴィーナスのふっくらとした乳房と仄かに桃色を帯びた乳首、そして布で隠された秘部へと釘付けになった。

エロティックな絵画を初めて見た驚きより、奇妙な高揚感が強かったことを覚えている。
裸体画は、性的なことなど知らない女児にとってあまりにも淫靡だった。

湧き上がる衝動を抑えきれなくなった摩耶子は、両親の目を盗み、持っていた子供用のカメラで女神の裸体を写真に収めた。
角度を変え、何枚も。
シャッターを切る度、幼い生殖器が疼くように反応した。

(そうだ、あのときの感覚……)

学生になると美術館での裸体画鑑賞はごく普通のこととなり、特別な感情を抱くことはなかった。
就職後は絵画を見ることもなくなり、性的な衝動そのものを忘れていたかもしれない。
しかし、雌の本能は消えたのではなく、静かに冬眠していただけだった。

キモンとペロの絵画は、摩耶子の内に眠っていたエロスを再び呼び起こした。
いつのまにか呼吸が速まっている。


「凄い絵だよな、これ」
突然声をかけてきた綾野に驚き、身体が硬直した。
そんな摩耶子のことなど気にせず、綾野は解説を読み始める。

2人は少しでも寄ると触れてしまうほど近い距離に並んだ。
真剣な眼差しで解説を読む男性の横で摩耶子は緊張しきり、鼓動が高まる。

「やっぱり実物は迫力があるな。画集で見るのとは全然違う」
「……本当ですね。どれだけ見ても飽き足らない。ルーベンスの魅力ってこんなに底知れないものだったんですね」


すると綾野は一歩下がって少し考え込み、ふと摩耶子の顔を見た。

「ルーベンスの画集がうちに沢山あるんだ。そんなに遠くないから、よかったら見に来ない?」
この男は私の心を読んだのだろうか。
摩耶子がそう思えるほど、絶妙なタイミングの提案だった。

ドクドクと脈打つ心音を悟られまいと、必死に呼吸を整える。
しばらく間を置いたものの、摩耶子の返事は決まっていた。
「行きます」
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