この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
堕落の絵画 調教の目覚め
第1章 陰鬱な日々
駅に着くと出発直前の山手線は満員で、乗り込む隙間は1ミリもない。
車内に詰まった無数の人々が皆生きている人間だとは、到底思えない。
子どもがオモチャ箱へ無造作に詰め込んだぬいぐるみのようで、思わず笑いが込み上げた。
小さな箱の底でぎゅうぎゅう詰めにされ、顔も体も歪んだハリボテ。
摩耶子は車内に無理やり体を押し込めた。
無数の乗客に圧迫され、胸やお尻に誰かの手が当たる。
やり場のない嫌悪感がこみ上げた。
(これは人間じゃない、人形だ)
そう思って気を逸らす。
彼らに鉄パイプを思い切り打ち付けても、中からは綿や布切れが飛び出るだけで、そのまま動き続ける気がする。
車内に詰まった無数の人々が皆生きている人間だとは、到底思えない。
子どもがオモチャ箱へ無造作に詰め込んだぬいぐるみのようで、思わず笑いが込み上げた。
小さな箱の底でぎゅうぎゅう詰めにされ、顔も体も歪んだハリボテ。
摩耶子は車内に無理やり体を押し込めた。
無数の乗客に圧迫され、胸やお尻に誰かの手が当たる。
やり場のない嫌悪感がこみ上げた。
(これは人間じゃない、人形だ)
そう思って気を逸らす。
彼らに鉄パイプを思い切り打ち付けても、中からは綿や布切れが飛び出るだけで、そのまま動き続ける気がする。