パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 「いつでも私のうちに来て……？」

「あのさー？……大学とか専門の進学って、親の許可が必要なもんなの？」

　進路についての真面目な動機とか、やる気とか、お父さんとあの人への対策とか、話してたらかーさんが言った。

「……未成年は入学の際に、保護者の同意が必要なんです……」

　そっか、ってかーさんも考え込んでる。
　今すぐ、大人になりたい……大人なら、親の許可とか承諾とか、要らないのに……。

「るりちゃん！！」
「はい」

　溜め息吐いてたら、かーさんがにこーって笑って言った。


「結婚したら良いんじゃね？！」


「え……結婚……っ……」


　結婚したら、大人になれるの……？
　
　結婚したら、今出来ない事も出来る様になるんだ……朝ご飯作るとかっ……！「るりの朝飯、いつも美味しいなー！！」とか、「朝は一日の始まりだから、たくさん食べてね！！」とかっ……。
　
「……そっか……結婚……！！」

　結婚……
　……いいかも、結婚……！


「……ちょっと、待て……」

　なあに？邪魔しないで、お兄ちゃん。

「……未成年者なら、結婚にだって、保護者の同意が必要だろ……」


　……あ。

　私とかーさんは、「あ」でハモった。