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MILK&honey
第5章 名前、呼んだら駄目?

 ……ああ、良いなあ。ほんっと、良い。
 こんなムッとした顔も、拝みたいほど魅力的だ。
 ムッと尖らされた唇が、今日も大変美味しそうでくらっとする。

「名前、呼んだら駄目?巧に怒られるから?名前呼ぶのすら迷惑なの……?」

 ショボーン(´・ω・`)みたいな顔をして見せたら、くすくす笑う声がした。

「違うよー。変な人に名前がバレたら困るからだよー。ねー?るり」
「ヒメ、止めて」
「君、誰?」

 るりちゃんの隣でソファに埋まってたふわふわした女の子の語尾と、るりちゃんの制止と、俺の質問が重なった。

「私、るりの友達。ひめって呼んで」
「姫……」
「るりの方が姫らしいとか思ってるでしょ」

 姫……姫か……どっちかって言うと姫って感じなのは……とか思ってたら、バレた。

「ごめん、その通りです」
「っ!」
「やっぱり!」

 二人が見える向かいのソファに座りながらふわふわした子に謝った。
 また、自分の謝罪と、るりちゃんのびくっ!と、ふわふわ娘の言葉が重なった。ふわふわと俺は、喋るペースが被るのか。

「そうだよねー、私もそう思う。でもしょうがないよ、名前がひめなんだもん」
「そうか、名前が姫なのかー」
「そう!ひめの、って言うのー」
「……帰ろう、ヒメ」
「え?」
「え!」

 ……また被った。

「るり!お兄さん帰ってくるまで、居るんじゃないの?」
「なかなか帰って来ないから、もういいの。ヒメが帰るのも、遅くなるし」
「だめだよ!そんな格好で帰ったら」
「ヒメ」

 言われたく無い事だったのか、るりちゃんが姫ちゃんを遮る。
 ……そんな格好?
 別に、普通の制服姿に見えるけれど。

「あ。ごめん、るり……」
「……別に、一緒に帰らなくても、姫ちゃんは帰って、るりちゃんだけ残ったら?」

 ここは、地下鉄の駅からすぐだ。まだ遅い時間じゃ無いから、一人で帰っても危なくないだろう。

「それは……そうなんだけど……」

 姫ちゃんが、るりちゃんをちらちら見る。
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