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MILK&honey
第5章 名前、呼んだら駄目?

「制服、『友達』に、汚されたのか?」

 るりちゃんが、びくっとする。
 止めろ、巧。るりちゃんを苛めるな。
 
「……『友達』にされたことも、大概だけど……お前、この猿に何されかけてたか、分かってる?」
「ちょ、酷」
「黙れ猿」
「ほっといてよっ!!」

 反論しかけたら遮られ、るりちゃんの叫びが重なった。

「るり?!」
「私が、光さんに付いて来ることにしたのっ……お兄ちゃんなんか、連絡も取れなかったし、帰ってだって来なかった癖に……」
「お前っ!!」

 巧がるりちゃんに手を伸ばすが、るりちゃんは俺の陰に引っ込んだ。

「お前、まだ高校生だろ!?投げやりになるな!」

 ……酷ぇな、おい。
 お前、高校生の頃ナニしてたっけ。自分の過去は、棚上げですか。
 まあ、るりちゃんの学校は、お嬢様の箱入り教育で有名な女子高みたいだからな……実態は知らねーけど。
 実態がどんなだろうが、さっきの様子から察すると、るりちゃんは確かに箱入りっぽい。

 でも。
 俺の部屋まで付いて来ただけで「投げやりになるな」ってのは、酷すぎないか。
 俺と居るのはそれだけで投げやりな行為なんですか、お兄さん。

「……お兄ちゃんは、ずるい……自分だけ、あの家から逃げて」

 るりちゃんの主張が、急に変わって。
 巧が、黙った。
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