この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遅すぎる初恋
第8章 酔う
「なーんて、そんなこと言ったら困るよね」

「え、あ、冗談……?」

俺が酔ってるのと、佐伯さんが何を考えてるのかわからなくて、戸惑う。
こんな時にどうしたらいいのかわからない。

お互いが沈黙になり始めた頃、俺の携帯が鳴った。
表示を見れば、紫音からで。

「すみません。仕事のことで」

俺は外へ出てから通話を押す。


店内 side by佐伯 竜也ーーー

冗談っていうか、半分は本気だけどね。
美容師になって数年たって、俺は初めてお客様に客以上の感情を抱いた。
女性客から好意を持たれることはあったけど、応えたことはなかった。ていうか、俺には女性からの気持ちに応えることはできない。
だからといって男性客とどうにかなりたいとはあまり考えたことはなかった。

「あの顔は、キスマークつけたっていう彼氏かなあ」

電話が来て、ディスプレイを見た瞬間、ほんの一瞬だけ嬉しそうな顔になった。
彼女はいないって言ってたけど、キスマークについては否定しなかった。
本人は、ドノーマルって言ってたから彼氏じゃないかもしれないけどね。
でも女でも男でもセフレ相手にキスマークつける人なんて聞いたことない。キスすらなしの行為だってあるくらいだし。

「手、出すな、ねえ」

俺は見えない相手に無意識で嫉妬し始めていた。
/150ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ