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お良の性春
第6章 大江戸炎情 乱交の喜び
 開ききった松茸のごときエラの張った清兵衛の極太の男根にお雪が目を細める。

 (龍之介様・・・長い)

 お良は反り返ったあまりにも長い龍之介の一物にビックリ仰天。
 龍之介の一物はズズっと前に伸び、そのまま反り返って、その先端がヘソの辺りまで到達しているのだ。
 もはや、ジャンケンどころの状況ではない。
 「さあ、さあ、次は秘伝の出番です。その腰巻も脱いで」
 龍之介から声がかかる。

 その時、突然、両腕で胸を覆ったお雪がその場に座り込んだのだ。

 「ああ、たとえあなたのご命令でも、妻の身でいきなりお友だちの夫にお尻など見せられません」
 
 お雪が豹変。
 ここまで順調に来ていたのに、急に塩らしい声で拒絶したのだ。
 しかし、考えてみればそれも当然。
 いかに、人助けだ、夫の命だと頭で納得しても、体に刻まれた妻の嗜みがお雪を縛る。

 「お良ちゃんもそうでしょう。いきなり、夫以外なんて・・・」

 すでに覚悟を決めて腰巻のヒモに手をかけていたお良の手の動きも止まった。

 「理屈では分かっていても、右から左へと体が言うことを利かない」
 「うーむ、なるほど。女心を甘く見たか」
 清兵衛も龍之介も思案に暮れる。
 しかし、お良は必死だ。
 (万に一つでも子を授かることが出来るのなら)

 「いい考えがあります」

 その時、お良の頭に一計が閃いたのだった。

 「この際、ヒモで手足を縛っていただければ、女には良いも悪いもありません。あとはお二人のお好きなように」

 四十八手を知り尽くしたお良の知恵。いささか責任逃れの、その上過激な提案だが、子を授かりたいお良は必死である。
 
 その言葉を聞いたお雪が上目遣い夫に媚びるような視線を送る。
 (拘束されて、無理やりならいいかも)
 
 「では、腰ひもを使っての『理非知らず』で、どうじゃ?」
 「・・・はい」
 
 龍之介の問いにお雪は消え入るような声で答えた。
 
 女性の両手、両腿を縛る緊縛プレイが『理非知らず』。
 お雪の手足を龍之介が、お良の手足は清兵衛が縛ると、相手を交換。
 とうとう、夫婦交換が始まってしまったのだ。
 手足を縛られ仰向けに横たわる美貌の女性たち。
 その姿を見ただけで、二人の夫は暫し茫然。
 
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