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お良の性春
第6章 大江戸炎情 乱交の喜び
 かくして、この突然登場した『秘伝』に座は一気に緊張に包まれてゆく。

 「しかし、わたしだけが一方的に、という訳には参りません。この秘伝にはそのための条件として、同じように子に恵まれない夫婦同士で一夜の、いわば『夫婦交換』をすべし、とあります。その上で、互い同士が一夜の夫婦の契りを結ぶのです」
 
 「では、わたくしが、清兵衛様と」 
 お雪の声も震えている。

 「わたくしが、龍之介様と」
 お良の顔は再び赤く染まった。
 
 「分かりました。お良ちゃんの不妊治療とあれば致し方ありません。お良ちゃん夫婦のためにわたしが清兵衛様と・・・・」 
 
 お雪があっさり承諾する。

 「お雪ちゃんありがとう、恩に着ます」

 再びお良の目からこぼれ落ちた涙がハラハラと散った。

 「それでは、まずはジャンケンごっこのお遊びからはじめて、そのまま一気に秘伝の『夫婦交換』へと進めばあまり抵抗がないかと」
 「なるほど」
 
 清兵衛の提案に全員納得。こうして「子作りのため」という大義名分を手に、酔いの回った四人はいつしか『ジャンケンごっこ』の乱交パーティーを始めてしまったのだ。

 対戦は当然、お雪対清兵衛、お良対龍之介である。
 勝ったり負けたりの熱戦の末、とうとう勝ち残っていた夫人二人も破れた。
 これで四人は褌一丁、腰巻一枚のあられもない姿になる。
 部屋の隅に座り、肌襦袢の腰紐を解くお良とお雪。

 「さすがに綺麗ね。お雪ちゃん。新婚ほやほやだから、体の線が全然崩れていない」

 チラッと肌襦袢の下から現れたお雪の裸身に視線を投げたお良の呟き。

 「お良ちゃんこそ、こんなにお乳が上向いて」

 お雪の指が、お良の乳首の先にチョコッと触れた。

 「あっふんっ、ダメヨ、お雪ちゃん、そんなことしたら」

 二人は慌て両手で胸を覆い、おずおずと夫たちのに腰巻一枚のあられもない姿を晒す。 
 当然、男の股間も膨れ上がって、もはや褌など有って無いも同然。
 振り返った二人の妻の目に飛び込んできたのは男根が顔を出した夫たちのふしだらな有様。

 (あら、太い!)
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