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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第3章 彼とはじめての…
だけど僕はぎゅっと抱き着くだけで、答えられなかった。

自分の中にある彼の熱がたまらなくて、涙が溢れてきた。

「泣くなよ。そんなに辛いのか?」

「辛くはっないけど…」

思わず下に力が入って、彼自身をぎゅうぎゅう締め付けてしまう。

「っ…! やっぱり最初はキツイか。できるだけ早く終わらせるから、力抜いてくれ」

「どっ努力はする」

「うん、そうして」

紗神は僕の足を抱え直すと、動き出した。

「あっ、あっ」

深く突き刺さったまま動かれると、目がチカチカした。

ずっずっずっと強く突かれ、ベッドも軋む。

僕は紗神の首に手を回し、匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。

「すぅ…はぁ」

…良い匂い。

体の外も中も、彼で満たされる。

耐え難い快感に、全ての感覚が麻痺してきた。

押しては引く波のような気持ち良さに、何も考えられなくなる。

繋がった部分から、ぐちゃぐちゃと淫らな音が部屋に響く。

「ああっ、んふぅっ…はぁ、ああっ!」

「良い声…! ますます興奮するね」

耳元で囁かれた言葉に、背筋がぞくっとした。

彼にしがみ付いているけれど、激しく下半身を揺さぶられているせいで、何度も手を離しそうになる。

息もまともにつけない。

ただ彼に翻弄されるだけ。

激しく動く彼の性器が、一回り大きくなった。

「くっ…! 永河、中に出すよ? 良いね?」

「やっ、外に出してよぉ」

拒否しても、どうせ聞き入れてはくれない。

彼の動きがよりいっそう早くなる。
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