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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第4章 彼と一緒に生活
「えっと…」

「なっ? そうしろよ。小遣いも出してやるから」

「はっ?」

「あっ、生活費はいらない。掃除はハウスキーパーを呼べばいいし、普通の家事ぐらいだったらオレがやれるし」

なっ何かとんでもない方向に話がいっている。

えっと、その…セックスをして、二人暮らしをするって…恋人がやることなんじゃないだろうか?

「ちょっと待ってよ。そんなの…僕じゃなくてもいいだろう?」

「何言ってるんだよ。永河が良いんだ」

紗神は嬉しそうに笑うと、僕の額にキスをした。

「いつでも永河に触れられるように、一緒に暮らそう! ―イヤじゃないだろう?」

「ひっ!」

そんな有無を言わせぬ恐ろしい眼で言われると、嫌とは言えない…。

「引っ越しの手続きとか、永河のご両親への説得はオレに任せておけ。すぐに済ませてやるからな」

輝く笑顔で言われたら…僕はこう答えるしかなかった。

「うっ…うん、分かった」

「楽しみだなぁ! これからよろしくな、永河」

そして紗神は翌日からすぐ行動した。

引っ越し業者を呼んで、僕のアパートの荷物をマンションへ移動させた。

僕の部屋は一階の空き部屋になった。

そして両親に連絡をして、引っ越し終了。

あっと言う間の出来事で、口を出すヒマもなかった。

そうして二人暮らしを始めて一年後。

未だ紗神は僕を抱く。

他にそういう人はいないようで…嬉しいような微妙な気持ちだった。

でも彼はそれだけじゃなかった。

学校の方でも、常に一緒にいることを強要してきた。
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