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ハデな彼に、躾けられた、地味な僕【BL】
第6章 未来の関係
眼を覚ました時、僕は自分の部屋のベッドの上にいた。

上半身を起こすと、下半身に鈍い痛みが走った。

「ううっ…」

動くのを止め、しばらくじっとしていると、だんだん引いていった。

耳を済ませると、シャワーの音が聞こえる。

紗神はお風呂場にいるみたいだ。

僕はと言えば、全裸だった。

…全部脱がされた記憶は全くないんだけど。

きっと紗神が気絶した僕をここへ運んで、服を全部脱がし、濡れたタオルで拭いてくれたんだろう。

…ああ見えて、こういうことには細かく・丁寧な人だから。

そっと後ろに触れてみると、やっぱり後処理されていた。

「はあ…」

でも全裸のままなら、シャワーからあがればまた…ということもありえる。

僕はゆっくりベッドから立ち上がり、等身大の鏡の前に立った。

部屋の明かりは、カーテンから漏れる月明かりのみ。

それでも自分の体がよく見えた。

細身の体に、無駄な肉は一切ついていない。

彼の言った通り、下手な女性よりも細いかもしれない。

「こんな体を抱いて、何が楽しいんだろう?」

…そろそろ進路の問題も出てくる。

僕は聞かなくちゃいけない。

遠回しにすれば、辛いだけだから…。

そもそも僕を選ぶことが、分からない。

彼には男も女も、隣に並ぶのが相応しい人物なんていくらでもいる。

彼に声をかけられれば、誰だって喜ぶだろう。

何で僕なのか。

そして…今後はどうするのか。

怒りに触れて、激しく抱かれるだけならまだ良い。

このまま出て行けと言われる方が、辛い。

「はあ…」

僕はため息をつくと、ベッドの中に戻った。

話をしなくちゃいけないと思いつつ、シャワーの音がいつまでも続けばいいと、矛盾したことを考えながら眼を閉じた。
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