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フリマアプリの恋人
第4章 芍薬の涙
「…ああ…いい…っ…すごく…きもち…いい…んっ…」
甘い痺れが骨盤の奥に広がり…快美感が波紋のように広まる。
「…いい…あ…ああ…んんっ」
男の激しい律動はやまない。
いつもは貴公子然とした品の良い貌が色香に満ちた表情で、澄佳を需め続ける。
その様は澄佳に陶酔に似た快感を与えた。
…こんなにも美しく、優しいひとが…私を需めてくれている…。
大切にしてくれている…。

…その口づけひとつ、指先ひとつ、愛撫ひとつから愛おしみを感じる…。
感じ取れる自分の身体と心が愛おしい…。
…こんな気持ちは、初めてだ…。
幸せで…気持ちよくて…震えるほどに甘く狂おしい…。

「…ああ…柊司さん…好き…好き…」
…愛している…と、心で叫ぶ。

嵐のような律動はそのまま、柊司は熱い口づけと共に愛の言葉を吹き込んだ。
「…愛してる…澄佳…」
「…柊…司さ…」
信じられない想いに、眼を見張り…その貌を見つめようとしたが、全身を貫く痺れるような快感に一気に悦楽の高みに突き上げられる。

「…ああっ…!…はあ…っ…んんっ…柊…司さ…!」
澄佳は譫言のように愛おしい男の名前を呼びながら、溢れ出る快楽の甘い蜜に溺れ…意識を手放した…。
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