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フリマアプリの恋人
第5章 チャイナローズの躊躇い
そっと階下に降り、店のキッチンを伺う。
ランチの料理の良い匂いが立ち込め、賑やかな活気や笑い声が伝わってきた。
店の客の入りはほぼ満席のようだった。
澄佳は笑顔を絶やさずに手際よく接客や配膳をしていた。

…柊司の気配に気づき、素早く近づいてきた。
「忙しそうだね。手伝おうか?」
小声で囁く。
未婚の澄佳のもとに男が来ていると客に気取られては都合が悪いのではとの配慮だ。
澄佳は笑顔で首を振った。
「大丈夫です。いつものことだから…。
あと一時間くらいはかかるけれど…いい?」
心配そうに尋ねる澄佳の手を優しく握り締める。
「大丈夫。澄佳さんはいつものように仕事をしていて。
…僕は少しこの辺を散歩してくるよ。
せっかくの良いお天気だからね」
澄佳はほっとしたように頷いた。
「いってらっしゃい。気をつけてね」
握り締めた手がぎゅっと握り返される。
…健気さと愛おしさだけが溢れ出した…。
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