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フリマアプリの恋人
第6章 チャイナローズの躊躇い 〜告白〜
…澄佳は形の良い唇を震わせた。
「…何を…言っているんですか?
私が…片岡さんと…なぜ…?」
男の逞しい腕が、澄佳を強引に引き寄せる。
「澄佳、俺は君が好きだ。
…いや、好きなんて言葉は生温い。君が欲しい。この身体も心も…すべてだ。
…そして俺だけのものにしたい。俺のそばに置きたい。
誰にも触れさせたくない。
…だから…もうあの町には返さない」
そのまま強く男の逞しい胸に抱き竦められる。
…初めて男に抱擁され、澄佳の胸は苦しいほどに鼓動を立てる。
「…や…はなし…て…」
…男の胸元からは、微かに官能的なトワレの薫りが漂う。
弱々しく突き放そうとするのに、片岡は柔らかく腕を解いた。
「…俺が好きか?」
冷ややかな強い眼差し…。
見つめられて、眼を逸らすことができない。

「…好きか?」
…頷いてはいけない。
頷いたら最後…この男に身も心も囚われてしまう…。

吐息が触れ合うほどに近づかれ、囁かれる。
「…俺が好きだろう?澄佳…」
暗示に掛けるような呪いめいた言葉…。
澄佳の長い睫毛が震え…微かに頷いた。

そのまま顎を掴まれ、唇を奪われる。
…生まれて初めてのキス…。

…それは、嵐のように激しく、地獄のように熱く…天国のように甘やかな爛れた執愛のはじまりのキスであった…。

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