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フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密
「もうやつには二度と会うな。
いいな、澄佳」
激しく憤った涼太の声が澄佳の耳に届いた。
「…涼ちゃん…」
臨時休業の札を無言でドアに掛け施錠すると、涼太は店内のカーテンも荒々しく閉めた。

「サイテーのヤツだ。
自分のお袋と…ゲスの極みだ!」
「…でも…血は繋がってないから…」
涼太が目を釣り上げ、噛み付いた。
「義理ならいいのか⁈むしろタチがわりいだろ!」

…言っているそばから、澄佳の手に握りしめられているスマートフォンが鳴った。
びくりと肩を震わせる澄佳に、涼太の鋭い声が飛んだ。
「出るなよ。
…いや、俺が出る。貸せ」
「…涼ちゃん…!」
澄佳の白い手から、スマートフォンが奪われる。

「…あんたか。いけしゃあしゃあとよくも電話なんかかけられたもんだな。
あれほど澄佳を泣かせるなって言っただろうが!
テメエのお袋と…汚らしいところを澄佳に見せやがって!
いいか、二度と電話なんかかけてくんな!
澄佳に会いに来たらぶっ殺す!いいな!」
電話が叩き切られ、無造作に返される。
一方的に話すだけ話したようだ。
柊司が何と言ったのか、澄佳には分からない。
…聞きたくないけれど、聞きたい…。
おずおずと尋ねる。
「…柊司さん…何て…?」
涼太が腹立たしげにがりがりと頭を掻いた。
「…あの野郎…、澄佳に会って謝りたいだと。
ふざけんな!
何を謝るって言うんだ。ゲスめ!」

…と、不意に店の扉が激しく叩かれた。
「澄佳!僕だ…柊司だ…!
開けてくれ!君に直接会って話したいんだ!」
澄佳は息を呑んだ。
「柊司さん…!」


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