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フリマアプリの恋人
第2章 鈴蘭のささやき
デスクの片付けを終え、ライトを消そうとした時、スマートフォンの画面が明るくなり、メッセージが表示された。

…「澄佳様からメッセージが届いております」

柊司はやや緊張しながら、ページを開いた。
コメント欄をスクロールする。

…「清瀧様
初めまして。澄佳と申します。
この度はご購入いただきまして誠にありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
…妹様の為のご購入とのこと、とても光栄です。
こちらこそ、ありがとうございます。
こちらの商品が妹様に喜んで頂けますように願っております」

丁寧な文章の中に、優しい人柄が偲ばれる。

…美しく温かな白い手が思い浮かぶ。

やや緊張した心がふと緩む。

…メッセージはまだ続いていた。

「ところでイヤリングですが、通常の金属の金具と樹脂ノンホールピアス型とどちらがよろしいでしょうか?
お時間がございます時にご返信いただけましたら幸いです」

…え⁈樹脂…ノンホールピアス?
何だ、それは…。
初めて聞く単語に驚く。

頭を捻っても一向に分からないので、聞くは一時の恥とばかりにメッセージを返す。

「お返事、ありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
申し訳ありません。
不勉強で、樹脂ノンホールピアスというものが分からないのですが、どういったものでしょうか?」

…ものすごくオヤジになった気分だ…。
少々凹みながら返信を返した。

澄佳からの返信はすぐに来た。
「こちらこそ説明不足で申し訳ありません。
樹脂ノンホールピアスとは、ピアスを開けていなくてもピアスをしているように見えるイヤリングの留め具のことです。
樹脂で出来ておりますので、従来の金具と違い柔らかく、長い時間付けていても痛くならず、また、透明なので耳元がすっきりと見えるのでお洒落だと最近、とても人気がございます。
あとはお好みになりますので、妹様に伺っていただき、ご返事いただけましたら幸いです」

簡潔だけれど分かりやすい説明だった。
なるほどと柊司は納得する。

「詳しいご説明をありがとうございます。
それでは、樹脂ノンホールピアスの方でお願いします。
…いきなり渡して妹を驚かせたいのです」

…子どもっぽくて呆れられるかな…と思いながら送信ボタンを押す。
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