この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
フリマアプリの恋人
第7章 秋桜の秘密
「やめて!お願い…やめて!」
ドアの外…二人の男が息を呑む気配が漂う。
耳を塞ぎ目を閉じ、自分だけの世界に閉じこもるかのように感情を吐露する。
「真実って何?
貴方の真実は何なの?
私を愛している…て。
…じゃあ、貴方は私のすべてを知っているの?」
「…澄佳…」
「…私だってそう。
貴方のすべてを知らない。
だから怖いの。
私の知らない貴方が怖い。
もしまた私の知らない貴方に遭ったら…私はどうしたらいいの?」
「…澄佳…」
「ひとは変わるわ。
貴方はこれからもっと偉い先生になって…地位も高くなって…私なんかには到底敵わないたくさんの立派なひとたちに囲まれて…。
そんな時に変わらない冴えない私を見て…それでも私を愛していると言えるかしら?
…内房の小さな町の食堂の平凡な女を見て…後悔しない?
自分と釣り合わないと後悔するかもしれないわ。
…今と変わらないでいられる?
そんなの誰にも分からない。
変わる貴方を見て、平気でいられる自信がない。
…そう。
…私は…自信がないの。
…貴方を愛し続ける…自信がないの…」
…貴方のせいじゃない…。
私のせいなの…。
弱くて臆病で情けない…私のせいなの…。
板張りの床に涙が止めどなく溢れ落ちた。
/332ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ