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フリマアプリの恋人
第2章 鈴蘭のささやき
しばらく、返信がなかった。

…やはり困惑させてしまったか…と柊司は後悔した。
それはそうだ。
他人の事情など聞かされても重いだけだ…。
ましてや会ったこともない縁もゆかりもない人間だ。
柊司はふっと息を吐き、スマートフォンを仕舞いに行こうと手にした時、メッセージを受信した合図のバイブが作動した。

急いで開く。
…澄佳からであった。

「…そのようなご事情がおありだったのですね。
詳しくお話ししていただき、ありがとうございます。
私の創るアクセサリーが妹様のお心をほんの少しでもお慰めできましたら、こんなに嬉しいことはありません。
妹様がお元気になられ、ご退院出来ますことを心よりお祈り申し上げております。
これからも私の作品で、もしお気に召すものがございましたらどうぞよろしくお願いいたします。
…手前味噌のようで恐縮ですが、最近は私の作品を贔屓してくださる方々が多くいらっしゃいます。
なかなか買うことが出来ないと仰る方も多く、申し訳なく思っております。
仕事をしながらの制作なので少しずつしか出品が出来ません。
けれどどの方々にも平等にお買い求め頂きたいので、予約はいたしておりません。
…思い上がった傲慢な言い方で、申し訳ありません。
清瀧様にもご迷惑をおかけしてしまうことも多々あるかと存じますが、ご理解頂けましたら幸いです」

真摯さと真っ直ぐな正直さと清潔さが文章から伝わって来る。
柊司は思わず画面に向かって微笑んだ。

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