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第1章 プロローグ

◆・◇・◆



どんな始まりだろうと構わない。

貴方の傍に居たいだけなの。



そんな、誰かの声がする。


これはきっと夢なのだろうとぼんやり思う。

この夢も、自分がおかしくなり始めてから見続けているものだ。



哀しげな声で呟くのはいったい誰…？

これは――…あたし？



急に目の前が眩しくなり、目覚めの時が訪れたのだと悟った。



ねぇ、待って…まだ…目覚めたくない…。