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夢見の国
第3章 巫女姫
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「―――…は、晴れ。今週末はお出掛け日和となりそうです」


ふ、と耳に入ってきた聞き慣れた音。


(あ…。テレビつけっ放しで寝ちゃったんだ…)


寝起きでぼんやりとしながら、いつも以上に重く感じる身体を起こす。

仕事にいかなければ…と、壁に掛けてある時計で時間を確認すると、電池が無くなったのか、動いていなかった。

昨夜、最後に確認した23:30で時が止まってしまっている。

仕方なく枕元の携帯を探って時間を確認すると、どういうわけか、携帯の時間も、枕元に置いてある目覚まし時計も、全く同じ時刻を表示したまま止まってしまっていた。


(えっ…何これ…?)


凄く不気味に思えて、台所に置いてある小さな時計も確認してみようと起き上がると、急に貧血を起こしたかのように頭がくらくらした。

「――…」

額を掌で覆って目を閉じる。

すると、


「―――…どういう事ですか!あれほど言ったでしょう!!」


どこかで聞いた事のある声が聞こえてきた。

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