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君と甘い鳥籠で
第1章 1
「あっ、あっ……ハン、ス…_」
 甘い声と熱い吐息。強請る様に名前を呼ばれ、ハンスの心が歓喜に震える。昂るままにグレーテを引き寄せ、深く腰を沈めずにいられない。追い上げられて高くなるグレーテの嬌声。

 あぁ、グレーテ……

 乱暴に抱いているにも拘らず、グレーテは必死に応えすがり付いてくる。甘い声で啼きながら、ハンスにまとわりキツく締め付けて。

 愛してる……

 ハンスの中にあった、うねるような怒りは嘘のように退いていた。

「グレーテル……グレーテ……愛してる」
 感際まって溢れたハンスの言葉にグレーテが息を飲む。
「っ……ハンスっ……」
 瞬く間に透明な膜が瞳を覆い、零れ落ちた。言わないと、伝えてはいけない決めていた、のに……
「……たし、も……ぁいして、る……」
 消えそうに小さな告白は辛うじてハンスの鼓膜を震わせて。首に絡み付くグレーテの細い腕を解かせ、ハンスは奪うようにその唇をキスで塞いだ。それはこの夜、初めての口付け。角度を変えては何度も啄み、舌を滑らせ絡み合う。ゾクゾクと背中を這い上がる快感。蕩けそうに甘い熱情にグレーテがハンスをキュウッと締め付けた。
「くっ、グレーテ……」
 心も繋がった事で急速に高まった快感。もっと繋がっていたいのに、ハンスはそろそろ限界で。左手を滑らせ、節張った指で密にまみれたグレーテの秘芯を柔く捕らえた。
「ひんっ、やっ、ぁあん!」
 突如加わった甘い刺激にグレーテの華奢な身体が跳ねる。
「ダメッダメッ、あぁっ!ハンスゥ!」
 軽く擦るだけでビクビクと腰を震わせキツく締め付けてくる。ハンスは今にも達しそうな射精感に、プックリと膨らんだ秘芯を執拗に捏ねて摘まんでグレーテを責め立てながら、叩き付ける様な抽送を繰り返した。
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