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女子大生 祐里 屈辱のオーディション
第1章 プロローグ 性宴の予兆
渋谷にある撮影スタジオ、あと1時間後に迫った人気AV女優 安西美紀の公開トーク&マッサージショーの為に雑然とした雰囲気が漂っている。
「おぉ~いっ、祐里っ、それはこっちだっ」
「あ、誠司さん、すみません・・」

その時、電話に出ていたディレクターの声が響き渡る。
「えっ・・な、なんだって・・? そんな、今更っ・・もう、当選したファンも来ているんだゾッ・・えっ? ま、まぁ、そういう理由なら・・あ、あぁ、分かった」
何事が起ったのかと見つめるスタッフに、悲痛な表情で告げた。
「皆、よく聞いてくれっ・・安西美紀がケガで来れない・・」

「えっ・・」
「見学のファンも来てるのに・・ど、どうするんですか、監督っ・・」

監督とディレクターに安西の事務所社長の深野も加わり、善後策を検討している。
(ど、どうなるんだろう・・今日、ネット中継もあるのに・・)
立ち竦むだけの祐里に、いきなり監督達の視線が突き刺さった・・

「祐里っ・・ちょっと、隣の部屋に来てくれっ」
「あ、は、はいっ」
隣室のドアを開ける深野を小走りで追う祐里。

「んっ・・いいんじゃない・・? ルックスもスタイルも・・」
監督の思わせぶりな言葉と、妖しい視線が祐里を追った。
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