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女子大生 祐里 屈辱のオーディション
第7章 祐里の回想 悪巧み ② 自慰
小走りに改札を抜け、何とか終電に間に合う。
混み合う人を掻き分け、車両の奥で何とか吊革を掴めた。
次々と駆け込んでくる乗客、発車のアナウンス・・
(良かった、このまま、後、20分・・)
そこに、学生の一団が・・無理に体を押し込む彼等、トコロテン式に一気に押し込まれる先客。
隣の男の体で車両の隅に、押し付けられ身動きが取れない祐里。

ただでさえ蒸し暑い夏の夜、走った後の身体、しかも乗った車両は弱冷房車だった・・
忽ち噴き出る汗、こめかみから玉の汗が頸に流れる。
ハンカチを出そうにも、吊革を掴んだ両手は動かない。
(ううっ、あ、暑いぃ・・も、もうやだぁ・・早く着いて)
眼を瞑り、ひたすら、電車の到着を祈る祐里・・

その時、ほろ酔いの、数人の男の濁声が響いた・・
「おう、何か変な匂いがしないかっ?」
「んっ? 甘酸っぱい香りだろっ? 何か、唆られるな」
「これって、若い娘の身体の匂いじゃねっ?」
「お前っ、こんな終電に、若い娘なんかっ・・」

幸い彼等の場所からは、祐里が見え無いようだった。
ところが、安心したのも束の間、右斜め前に座る2人組。
「おいっ、匂いって、あの娘じゃないかっ?」
「あぁ、多分っ・・凄ぇ、可愛い娘じゃんっ・・」
「見ろよっ、汗、びっしょりだゼッ・・」
「でも、この匂いって、ただ、汗臭いだけじゃ無いよな?」
「ああ、興奮した、女の匂いだっ・・ふふ、あの娘、こんな時間まで、何シてたのかなぁ? あんな、清楚な顔して・・」

男達の会話を聞いて、顔を逸らす祐里。
(は、恥ずかしいよぉ、もう、降りたいっ・・))

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