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歳下の悪魔
第1章 後悔
明るくて、爽やかな青年だと思っていたのに。こんな、裏の顔を持っていたなんて。
「はい。タマゴサンド。好きだろう? 昼によく食べてるよね?」
仕事の途中だと、片手でも食べられる物で昼を済ませることもある。そうすれば、マウスが使える。
そんな所まで、見られていたなんて。
私はジュースとタマゴサンドを、ベッドに置いた。
「ねぇ。昨夜のこと、警察に訴えたりしないから。だからもう、全部忘れて?」
「訴えたら、あの写真、ネット上に流してから捕まるよ?」
和真は笑っている。
「俺が送ってきたら、優華から誘われたって言ったら? 俺は躊躇ったけど、優華が強引にってね」
私は立派な大人で、セックスの経験もある。酔った勢いで男を誘ったのも、警察は完全否定出来ないだろう。恋人に振られて、ヤケになっていたと思われれば尚更。
「言うことを聞くって、どんなことなの?」
「ん……。それは、これからのお楽しみだよ」
私にとっては、楽しみなんかじゃない。恐怖でしかなかった。
何に答えたんだろう。
そんな中、和真はカツサンドを食べていた。