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歳下の悪魔
第7章  変化


「はい。どうぞ」
 開けた缶を手渡され、ベッドに寄りかかってそれを呑んだ。
「明日は昼出だから、今晩は程々にね。じゃあ」
 彼が荷物を片付けたバッグを持ち、立ち上がる。
「どうして……?」
「何が?」
 振り返った和真は、不思議そうな表情。それが、会社での彼とシンクロした。
 入社したばかりの22歳。10歳も年下なのは充分承知。それでも、彼の性奴隷になろうと決めた。
「何でもない……」
「じゃあ、明日会社でね。優華先輩」
 悪戯っぽく言うとドアを出て行き、すぐに鍵を掛ける音。
 その音が、日常への境界線のようだと感じた。
 溜息をついてから、ビールを少し呑む。
 和真は、一体何を考えているのだろう。
 本命がいても、構わない。縛られても良かった。でも泥酔していた最初の夜以降、一切挿入しようとしない。その理由が知りたかった。



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