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歳下の悪魔
第8章 切なさと思い
「俺だけのモノに、なってくれる?」
「前から、そのつもりだった……」
和真の、安心したような微笑み。
「今は、拘束なしでも、いい?」
「うん……」
自分のモノにしたい。そう思う気持ちが、拘束プレイの一部だったのかもしれない。
今は、全ていい意味に考えよう。
自然と、膝を立てた脚を開く。その間に来た和真に、一度強く抱きしめられた。
「んっ……」
耳元に唇が触れ、柔らかく吸われる。首筋へ降りても、それは変わらない。
「はぁっ……」
浩輝の時とは、全く違った。彼にあのまま挿入されたら、和真は見ているつもりだったのだろう。
探してくれた、セックスの出来る相手。
でも私はこの一週間、和真とセックス出来ると勝手に思い込んでいた。
来てみたら、相手は初めて会う浩輝。だから余計に、和真は“見るのが好き”だと思い込み、仕方なくセックスしようとしてしまった。
こうして和真に触れられるだけで、鼓動が速まってしまう。
本当のセックスをしなくても、こうしていられるだけでいいとさえ感じる。
「あんっ」
乳房を揉まれると、それだけで快感が生まれた。
拘束をされていなくても、和真に縛られているよう。
それは、感情。
私も、彼をそんな風に縛り付けたい。
「はんっ」
乳房に辿り着いた唇に、強く吸われる。
跡が残っても構わない。見せるのは、和真にだけだから。
「あぁっ」
唇が離れると乳首に指が触れ、体が震えた。
欲しかった人からの、欲しかった刺激。
両方の乳首をグリグリと弄られてから、一方を舌が這う。
「んっ、はぁっ」
丁寧に舐められてから、口内に含まれる。
「あんっ」
生暖かい場所で、舌が動く。
その刺激だけで、和真の背中へ腕を回した。
「んんっ、はぁっ」
温もりのある、彼の体。それだけでも、高められてしまう。
「あっ、んっ」
指先がクリトリスに触れる。
そこを意識すると、もう濡れているのに気付いた。
「はぁっ、あんっ」
クリトリスを弄られ、また密が溢れ出すよう。
「優華……。一度……」
そう言った彼が、枕の下からコンドームを取り出す。
「待って。和真……」
「え……」
私が起き上がると、彼も不思議そうに上体を起こした。