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歳下の悪魔
第9章 告白
「ん。考えとくね」
私からすればまだ子供に見えても、しっかりしているんだろう。
「和真。私は、普通の生活でいいの。お金持ちを、探してたわけじゃないし。私も言っちゃうけど。元彼だって、普通の人。結婚しても、共働きだと思ってた。本性が分かって、良かったけど」
「優華が、男と別れたって聞いた時。歓迎会の時には慰めたけど、相手のことを探った。優華は、どんな男が好きなのか知りたくて……」
また笑ってしまう。
「探偵に、調べさせた。あいつは遊びだったのに、優華は、結婚に拘ってて。だから、絶対俺のモノにするって決めたんだ」
「探偵……?」
御曹司は、さすがにやることが違うと思ってしまった。
でも、それがセックス偽装や奴隷へと発展してしまったんだろう。
今だから、素直に受け止められる。
私は一年も前から、和真に愛されていた。
家柄など、関係ない。嘘で言った、犯罪者の家系だとしても。
和真を、愛してしまった。
「今度、家族に、会ってくれる?」
まずは恋人としてなら構わないだろう。その後は、彼に任せるしかない。
こんなに年上の女性を、家族はどう思うだろう。それでも、歳の差はどうにもならない。
強く抱きしめられて、目を閉じた。