この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歳下の悪魔
第1章  後悔


「ちょっと待ってね」
 和真は縄を解き始める。すぐに解け、私はそのままベッドに横たわってしまう。
「んんっ……」
 楽になった体と頭に、色々なことが蘇る。
 元彼のセックスは、いつも優しかった。その前の彼だって、初めての彼だって。
 でも考えてみれば、和真は暴行をしたわけじゃない。縛ることがそれに値するとしても、もう警察などには言えなくなってしまった。
 性的暴行を受けた場合、その内容をこと細かに話さなければならない。縛られてイってしまったなど、私にもそんな趣向があるように思われる。
 服を着たままの和真が、添い寝するように抱きしめてきた。
「可愛かったよ。優華……」
 私はグッタリとしていて、抗う気も起きない。
 歓迎会の時、あんなに呑まなければ。
 勧めてきた美月が悪いわけじゃない。彼女とは何度も呑みに行っていて、呑んでいる振りをすれば満足してくれる。
 元彼のことを思い出し、ヤケになって呑んだのは自分自身。
 和真は優しく髪を撫でると、私から離れた。
「今日は、ここまで。明日、仕事だからね」
 持って来たビニール袋に荒縄を入れ、鞄にしまっている。
「じゃあ、ゆっくり休んでね」
 それだけで、和真は部屋を出て行ってしまった。すぐに外から鍵の掛かる音がして、ホッとする。
 縛ってイかせただけで、帰るなんて。この後、セックスをされるのかと思っていた。
 彼のしたいことが、よく分からない。縛られた女性を見ているだけで、満足なんだろうか。
 世の中には、色々な趣向の持ち主がいるだろう。それに偏見はなかった。お互いが同意なら、好きなことをすればいい。
 今日は同意じゃない。
 でも、そう言い切れるだろうか。結局は縄だけでイってしまった。和真からの、責められるような言葉も手伝って。
 自分が情けなく思えてくる。
 これ以上、和真のことを考えていたくない。
 気怠い体で何とかバスルームまで行き、けがれを落とすかのように体中を洗った。
 シャワーの最中に鏡を見ると、体に縄の跡が付いている。跡が着くほど強く縛られていたなんて、気付かなかった。
 最初は恐怖だけだったが、そのうちに快感が押し寄せてきて。信じられないほど感じていたのは、紛れもない事実。


/131ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ