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歳下の悪魔
第3章 新たな顔

「ああっ、大地ぃっ、イイっ、はぁんっ」
お酒でも呑んだら、全て忘れられるだろうか。そんな思いが、頭の中を巡った。
「ヤぁっ」
和真に後ろから縄を引かれ、秘蕾とクリトリスに喰い込む。
「感じないの? 生でセックス見てるのに」
私は彼にボトルを返そうとしたが、受け取ってくれない。
「居酒屋で、全然呑んでなかったろう? それが、今日のノルマ。もっと、楽しもうよ」
他人のセックスを見ながら、呑むなんて。それも、秘蕾に縄が掛けられている。こんな状態で、楽しめるわけがない。それにウイスキーをボトル一本呑んだら、酔いつぶれてしまう。
「あんっ、はぁっ、んんっ」
麗菜の喘ぎは、途切れることがない。
グチュグチュという音が聞える中、諦めてウイスキーを呑んだ。
「優華は今、フリーなんだよね。元彼以外に、好きな人はいないの?」
「いない……」
「ふーん……」
元彼だって、今は忘れかけている。それは、和真のせい。
私は、会社でも怯えている。いつ彼が、私の部屋に来ると言い出すのか。それでも部屋に来れば、和真の言うことを聞いてしまう。彼の言葉は、全て命令。衝撃的すぎて、そんな風に心に刻まれてしまった。
この先、私はどうなるのだろう。一生彼の命令を守らされるのか。それともある程度私が歳を取れば、和真の方が飽きるかもしれない。
「あっ、あぁっ、イっちゃうっ、んっ、大地ぃっ! はぁっ……」
「いつもより、早いね」
そう言ってから何度かグラインドし、大地も放出したようだった。
これで帰れると思った時、コンドームを取り換える。
「まだ、終わりじゃないよ。優華も、イってないしね……」
その言葉に、恐怖を覚えた。全て忘れたくて、ウイスキーを呑む。この一本を呑めば、記憶がなくなるかもしれない。歓迎会の夜のように。
全て、夢にしてしまいたい。酔って目覚めたら、あの晩私は太田さんに送ってもらった。そんなことが有り得ないのは、分かっている。でも酔ってしまえば、これ以上2人のセックスを見なくてもいい。
ここで和真に犯されたとしても、また記憶には残らなくて済む。
そう思いながら、ウイスキーを呑んだ。

