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歳下の悪魔
第6章 辱め

自然と、涙が出てきた。どういう意味なのか、自分でも分からない。
「優華? どうして泣くの?」
和真が両脇に手を着いて、顔を覗き込んでくる。
私は首を振った。元彼のことなのか、縛られていることなのか。本当に分からなかった。
「じゃあ、気持ち悦くしてあげるよ……」
彼が鞄からバイブを出し、元の位置へ戻ってくる。秘蕾の縄をズラし、バイブでクリトリスを弄り始める。
「ヤぁっ……」
それでも、やはり体は正直。バイブでの刺激に、快感へと堕ちて行く。
「あっ……」
「イイだろう? 体が自由にならないのも……」
確かに、そうかもしれない。快感に悶える縛られた自分を想像すると、ゾクゾクするようだった。私は和真に、完全に調教されてしまったのだろう。
でも、もうどうでもいい。この先セックスしても、私は今恋人もいないんだから。
「優華? 気持ちイイ?」
「イ、イっ……」
命令じゃなく、初めて心から肯定する言葉。
縛るといっても、強すぎることはなく、最中は痛みを感じない。こんなセックスをしているカップルだって、他にもいるだろう。
縄で拘束されると、動けない体の奥まで熱が生まれてくる。
「はぁっ、んんっ」
「今日は、素直に感じてるね。それでいいんだよ?」
彼の言葉で、余計に体が素直になれる気がした。伴う心も、快感を素直に受け止めようとしてくる。
「あっ、はんっ」
バイブの動きにクリトリスを刺激され、普通にセックスしているよう。縛られていることさえ、快感と受け止めてしまう。
「濡れてきたね。もう挿いりそうだ……」
いやらしい言葉に、煽られていく。
「……れて」
「ん? 何? ハッキリ言ってごらん?」
「挿れ、てぇ……」
縛られた時の私は、別人格になればいい。和真が、会社とプライベートで違うように。
「何が欲しいの?」
「バイ、ブっ、挿れ、てっ」
私は、心のままに言ってしまった。

