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歳下の悪魔
第6章  辱め


 シャワーを浴びて出てくると、床にワンピースが広げられている。隣には、ローヒールのパンプスも。
「どう? 優華に似合うと思って、買っておいたんだ。これ着て行こう?」
 淡めのブルーのワンピ―スは、前襟と七分袖の裾と、スカートの裾にも小さなフリルが付いている。
「可愛過ぎない? 私には……」
 そう言いながら襟のタグを見て、動きを止めた。
 私にはもったいないと思ってしまう、有名な高級ブランド。値段は分からないが、多分私服が何着も買えるだろう。
「優華なら、大丈夫。普段から、こんな感じの服を着ればいいのに」
「私、センスない?」
「違うよ。いつもの服だと、いかにも30代ですって、アピールしてるみたいで。コレコレ」
 和真の足元にあるのは、マガジンラックに入っていた雑誌。
「コレ、3、40代向けの本だろう? 優華なら、20代向けでいいのに」
 その雑誌は、30歳になった時から買っている。自分が30代になったのだと、内心は溜息をつきながら。
 よく若く見えると言われるが、私はれっきとした32歳。若作りしていると、思われたくなかった。
「全裸に、これ着て。その前に……」
 和真は私のバスタオルを取り、ベッドへ座らせる。
「な、に……?」
「軽く、ね」
 新しい縄を出し、乳房周りと、下半身を緩く縛られた。秘蕾を縄が通っているのは変わらない。手足は自由でも、何となく変な感じ。
「はい。コレ着て?」
 ワンピースを差し出され、仕方なく着てみる。
 縄は透けていないが、強調された乳房が揺れるのが分かりそうだった。それに下半身にも縄が巻かれている。感じれば、乳首が立っているのが見えるだろう。
「髪、早く乾かそう。メイクもしなきゃ」
 和真がドライヤーを持って来て、後ろの髪の毛の奥に当ててくれる。お蔭で早めに乾き、いつも通りの簡単なメイクをした。
「んー……。毛先がクルっとしてた方が、いいよなあ。メイクも、もう少しだけ濃い目で」
 彼の言う通りにして、買ってきてくれたローヒールを履いて車に乗る。
「どこに、行くの?」
「お楽しみー」
 不安を感じながら、シートに身を沈めた。
 着いた先で、タワーパーキングに車を入れ、和真に着いて歩き出す。



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