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第11章 被虐

限界を知らずに高まる苦痛に、俺の背中を掴む まさみの両手も比例して、強まっていく・・
(あぁぁぁぁ・・気が狂ぅぅ・・て、晢ぅぅ・・)

洗濯バサミは、僅かな肉を挟んだままで止まっていた。
まるで神経そのものを、ペンチで摘まれた如き苦痛・・

まさみの限界を悟った俺。
(よしっ、今だっ・・鞭と飴・・)

まさみの右手を持ち上げ、窪みに舌を這わせる俺。

まさみの身体中を奔り抜ける激痛の、合間を縫い湧き上がる快感。「キャァァ・・」
可愛い嬌声も漏らし、思わず俺の上で跳ねる身体・・
何が起こったのか、分からない まさみ・・

外腿の肉にぶら下がったままの、洗濯バサミを外す。
余りの激痛と、予想もしない強烈な快楽に、俺の体を自ら抱き締めて、肩で息をする まさみ。
(な、何、今のっ？ まさみ、何をサれたのっ？ 痛かったけど、でも気持ち良かったっ・・)

砂漠を歩く途中の一杯の水、激しいトレーニング中の僅かな休憩、まさみが味わう、初めての苦悶の後の快楽・・

(まさみの、あの、窪みの匂いと味・・もう一度・・)

未だ息の荒い まさみの髪を優しく撫ぜる俺。
「まさみ・・お願いが・・ホントに最後に、もう一度だけ・・」
「んっ・・まさみは、晢のモノだから・・何度見でも・・」