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第12章 愛撫

俺の言葉に、一気に正気になる まさみ。
「あ、あ、晢ぅ、違うのっ・・先輩の事なんか、全然・・突然、舐めて貰って、驚いて・・本当に、好きにシて欲しいのっ・・」
「ふぅんっ、なら何で、直ぐに邪魔するのっ？」
「ご、ごめんなさい・・まさみ、弱くて駄目な娘だから・・晢が、清楚でお淑やかな娘が、好きなの分かってるのにっ・・
もう、言う通りに、邪魔、しないから・・だから・・」

哀しげに謝りながら、無言で両手を揃えて差し出す まさみ。
(えっ？ ま、まさみっ・・？ そ、そこまでっ・・？)
まさみの意図を悟り、浴衣の帯を手にする俺・・

両手首を交差させて括りつけた。
燻っていた まさみの被虐願望に、火が着き始める。
思わず吐く甘い吐息に、微かな性の匂いを感じる。

(まさみ、今度はエッチなお仕置き、サれるのねっ・・感じても、声は堪えないと・・晢、淫らな娘は嫌いだから・・縛られちゃったけど、これなら何とか、口を塞がるから・・)

そんな、まさみの心を知ってか？ 括った両手を掴んで、限界まで伸ばさせた・・
「まさみ、両手、繋いでもいい？」
「・・ぅ、うんっ・・も、勿論っ・・」
括った帯の逆端を、重い食卓の足にしっかりと固定した。