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アリョーナの旅路
第1章 アリョーナの旅路


アタシは、タメルランの父親が来たあの日を境にしまして、タメルランとの距離はますます遠くなって行きました。

タメルランは、アメリカ合衆国に無断で入国していたうたがいが出ていましたので、FBI(連邦捜査当局)からも追われる身になってしまったのでありました。

アタシは、そんな中でもいつも通りの生活のリズムを保ちまして、フライドチキン屋さんとナイトクラブのバイトを続けていました。

2月4日のことでありました。

アタシは、インテリア家具屋さんのおかみさん夫婦からお見合いの話をすすめられていました。

アタシのお見合い相手は、ビーコンヒルのエーコン通りに住んでいるボブさんと言う35歳の男性でありました。

ボブさんの職業は、マサチューセッツ州の州庁の職員で年収は10万ドル、最終学歴はコネチカット州の州立大学の通信制卒業でありました。

ボストンの大学と言いますと、ハーバード大学やマサチューセッツ州立工科大学などの一流どころがありますが、ボブさんはコネチカット州の大学の通信制と言うのはどう言うことなのだろうかと思っていました。

ボブさんは、精神面の事情がありまして通っていたハイスクールを中退しまして、働きながら学べる通信制のハイスクールに替えましてハイスクールの卒業の単位を取得した後に、ボブさんの知人のすすめでコネチカット州の州立大学の通信制を勧められまして、通信制の大学へ行きました。

同時にマサチューセッツ州の州庁に再就職をいたしまして、働きながら通信制の大学へ行きまして、通信制大学卒業後も引き続き州庁で働いていました。

アタシは、おかみさんからボブさんは結婚に関して深刻な問題を抱えていると言う話を聞きました。
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