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アリョーナの旅路
第1章 アリョーナの旅路
ボブさんは、本来ならばお母さまがとなり近所の家の娘さんとの結婚の約束を取り付けていましたが、ボブさんが『ちがう女性と結婚がしたいから結婚相手を替えたい。』と言い出したので、アタシを選んだということでありました。

ボブさんが本来結婚をするはずだった女性は、約束を取り付けた時点ではまだ15歳で成人年齢に達していませんでした。

女性がハイスクールを卒業後に結婚の約束を取り付けていましたが、ハイスクールを卒業する3ヶ月前になりまして気持ちが急に変わりまして『大学に行きたい。』と言い出したので、女性のお母さまから『娘が大学を卒業するまで待ってください。』と言わたので、卒業までの4年間待たされることになりました。

大学卒業が間近になった時に、ボブさんと結婚の約束をしていた女性は『大学院に行きたい。』と言いまして、さらに6年待たされることになってしまいました。

ボブさんは、これ以上は待てないから結婚相手を替えろと言いまして怒っていたので、お母さまはひどく動揺をいました。

そのために、アタシが下宿しているインテリア家具屋さんのおかみさんにお願いをいたしまして、アタシにお見合いを申し込んだのでありました。

今回のお見合いにつきましては、何の準備もございませんでしたので、セッティングができていない中でお見合いをすることになりました。

お見合いの日取りは2月8日にバックベイ中心部にあるトリニティ教会の近くにある洋食レストランでお見合いをすることになりました。

しかし、予約を入れた先の店の店主が電話口でいやそうな声をしていました。

理由は、2月8日にレストランの予約の客がほぼいっぱいになっていましたので、その上に急な予約のお客さまが来ましたので店主が電話口でいやそうな声をしていたのだと思います。

何とかキャンセル待ちが出ましたので、予約をひとつ確保できたものの料理はハンバーガー2~3個とコンソメスープと言う軽い食事ならできると言うことになりました。

しかし、お見合いはうまく行くはずなどないとアタシは思っていました。

アタシも、タメルランとの一件で気持ちがギスギスしたままになっていましたので、気持ちが結婚に向いていないために苦しんでいました。
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