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第2章 アリョーナの旅路・第２部

「何だよぉ…その言い方は…マーティーさんは、自分に結婚ができるチャンスが回ってきたことがうれしくないのか!?」
「社長、この会社は社内恋愛しているスタッフさんたちはいますよねぇ…」
「いるけれどぉ…」
「どうしてぼくだけは、社内恋愛ができないのですか？ぼくだけは社内恋愛ダメと言っておいて…」
「そんなことは言っていないよぉ…マーティーさんの仕事の関係もあったし…それに…マーティーさんは、何もかもがまんしてうちのために働いてくださったから…本当にどうにかしてあげたいのだよぉ…」
「社長、ひとえに結婚と言うけれども、うちの職場には身丈に合った女性がいないのです!!どうやって結婚をするのですか!?無理ですよ!!」
「だから、マーティーさんが社内恋愛をしたくないのなら、他の事業所の女性スタッフさんを紹介するから…マーティーさんは、働き者の嫁さんじゃないとイヤなのだろ!!今からお見合いの写真を出すから…」

社長さんはマーティーさんに対しまして『お見合いの写真と釣り書を持って行け!!』と怒った口調でアタシの写真と釣り書を叩きつけましたので、マーティーさんはチッと舌打ちしてから社長さんをにらみつけていました。