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第2章 アリョーナの旅路・第２部

その日の夜のことでありました。

メアリーさんは、婚約者のカレと一緒にトリビューンタワーの近くにありますおしゃれなカフェレストランに行きまして、ふたりきりでディナーを摂りながら、挙式披露宴やスイートホームのことなどで楽しくお話し合いをしていました。

その頃、マーティーさんは仕事が終わるといつものように寄り道をすることなくエバンストンにある自宅へまっすぐ帰りました。

マーティーさんは、いつものように会社から帰宅をしますと、両親と言葉を交わすことなくダイニングに行きまして冷蔵庫の中からバドワイザーの500ミリリットルの缶ビールを２本取り出しまして、つかれた表情で『つかれた…しんどい…』と言いまして、部屋に入って行きました。

いつものように、つかれた表情をして家に帰ってくるマーティーさんを見たマーティーさんのお母さまは、お父さまに怒り気味の声でこう言いました。