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第2章 アリョーナの旅路・第２部

「マーティーさん!!あんた一体何を考えているのよ!?アタシと会うなり『カネを出せ!!』って、どういうコンタンなのよ!?アタシが何をしたと言うのよ!?」
「社長がメンバーになっているゴルフ場でお前がキャディさんをしていた時に、社長さんに結婚の世話をお願いしたのだろ!?何とか言えよ!!」
「知らないわよ!!そんなことは知らないわよ!!」
「何だと!!そうやってアリョーナは逃げる気なのか!?オレは…メアリーと結婚をしたかったのに…社長が止めたのだぞ!!社内恋愛がしたいのに、社長に止められたのだぞ!!」
「キーッ!!何なのよその言いぐさは!!それじゃあ、あんたとメアリーさんの結婚を止めたのはアタシだと言いたいわけなの!?分かったわよ!!どうすれば許してくれるのよ!?カネを出せと言うのなら、出すわよ!!いくらほしいのよ!?」
「給料３ヶ月分で、婚約指輪が買えるくらいのおカネを出したら許してやるよ…」

アタシはマーティーさんに『分かったわよ!!カネならいくらでも払うから!!』と怒鳴り付けたあと、マーティーさんがお望みの金額分を工面しに行きました。