パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第2章 アリョーナの旅路・第２部

12月１日、街はクリスマスカラーに染まっていました。

街はクリスマスイルミネーションがきらめいていまして、商店ではクリスマスの準備の買い物を楽しんでいる家族連れでにぎわっていました。

アタシはこの日、体調を崩してしまいましてバイトを休んでいました。

アタシは、ひとりぼっちでジャクソンパークにある公園のベンチに座りましてぼんやりと考え事をしていました。

アタシは…

どうして、マーティーさんと出会ったのかな…

アタシは…

どうして、アメリカに来てしまったのかな…

幸せ探しの旅をすると言って、両親が決めた結婚相手との結婚式を台無しにして…

ボストンバックと赤茶色のバッグを持って、シベリア鉄道に乗って…

逃げて、逃げて、逃げて…

逃げ回るだけ逃げて…

幸せ探しをすると言って旅をしたのは…

何だったのだろうか…

そんな時でありました。

ボストンからエレンがアタシのことを心配しまして、シカゴにやって来ました。

「アリョーナ、アリョーナ、ここにいたのね。」
「エレン。」
「アリョーナ、ちょうどよかったわ…ハバロフスクから手紙が来ているわよ。」
「手紙…」
「これ、受け取って。」