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第1章 アリョーナの旅路

アタシは、ヒーラーさんと一緒にヒーラーさんの実家にやって来ました。

「ただいま。」
「おお、ヒーラー、帰ってきたのか。」

アタシたちを出迎えたのはヒーラーさんの兄夫婦でありました。

「おふくろとおやじは？」
「奥の座敷にいるよ。」

アタシは、ヒーラーさんに連れられて実家の奥の座敷へ行きました。

ヒーラーさんは、両親にアタシを紹介しました。

「おふくろ、おやじ…紹介するよ…アリョーナさんです。」
「おかあさま、おとうさま…初めまして、アリョーナです。」

アタシは、ヒーラーさんのご両親にていねいな言葉で初対面のごあいさつをしました。

しかし、ヒーラーさんのご両親はアタシを見るなり気難しい表情をしていました。

ヒーラーさんは、そんなことはおかまいなしに両親に言いました。

「おふくろ、おやじ…オレ…アリョーナと結婚をすることにしたよ…ぼくはもう決めたのだよ…」

ヒーラーさんが両親にアタシと結婚することを伝えましたが、ヒーラーさんのご両親の表情がますます固くなっていました。