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第1章 アリョーナの旅路

「ヒーラーさん!!アタシが何で怒っているのか分かっているの!?あんた学生時代の友人からアイパッドを借りて質屋さんに入れておカネに換えて何をしていたのよ!?シューカツをがんばるからとアタシにウソをついておいて、結局、遊び回っていたわけなのね!!何とか言いなさいよ!!」

アタシの言葉に対しまして、ヒーラーさんは泣きそうな声でアタシにこう言いました。

「アリョーナ、怒らないでくれよぉ…このとおりだ…困っているのだよぉ…」
「知らないわよそんなことは!!あんたね!!アタシにシューカツをがんばるからと言って、ウソをついて…一体どこへ行っていると言うわけなのよ!?」

アタシの言葉に対しまして、ヒーラーさんはとうとうキレてしまいました。

「何だよアリョーナ!!お前はいつからオレのことをイカクするようになったのだよ!!オレのことをヒモだと言いたいのかよ!?」
「キーッ!!何なのよその言いぐさは!!結局、あんたは人からおカネをたかることしか知らないのね!!あんたね!!それだったらどうして前に勤めていた会社をやめたりなんかしたのよ!?前に勤めていた会社にいたら、お給料は固定給で終身雇用で安定した暮らしができていたのよ!!どうして前に勤めていた会社をやめたりなんかしたりするのよ!?もう一度前の会社に行って、頭を下げてもう一度雇って下さいとお願いに行きなさいよ!!」
「無理なことを言うなよ!!頭を下げてもう一度雇って下さいと言っても無理なのだよ!!」
「何なのよ!!ヒーラーさんは、いつからそんな意気地無しになったと言うのよ!?」
「何だと!?アリョーナはいつからオレに冷たくなったのだ!?」
「キーッ!!何よヒーラーさんこそ!!許さないわ!!」

アタシとヒーラーさんは、ひどい大ゲンカの末に離婚をしまいました。

こんな形で、愛が壊れてしまうなんて…

悲しいわ…