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第1章 アリョーナの旅路

アタシは、次の日からアメリカ本土での暮らしが始まりました。

アタシは、住むところが見つかるまでの間、エレンが暮らしている下宿で暮らすことにしました。

下宿は、まかないつきで家賃が30ドルで、主に大学生や専門学校生が暮らしているひと部屋４畳半のひと間の部屋でありました。

アタシは、店のおかみさんからの紹介でニューベリー通りにあるフライドチキン屋さんでバイトを始めることになりましたが、フライドチキン屋さんのバイトの収入だけではとても足りませんでしたので、夜のナイトクラブのバイトとかけもちをしましてお金を稼ぐことにしました。

アタシの１日は、朝の９時から昼の３時まではフライドチキン屋さんにて、夜の６時から深夜11時まではナイトクラブでバイトをしまして、日当の合計は560ドルでありました。

月に20日前後働きまして、月給は合計１万1200ドルでありました。

まかないつきの下宿でありましたが、アタシはおかみさんの手料理を食べる時間が全くありませんでしたので、３食は店の近所にあるパン屋さんで一食20セントのサンドイッチで摂っていたのでありました。

１ヶ月の収入のうち、毎月１万ドルずつ貯金をいたしまして、残りの1200ドルで生活をして行くことにしました。

消費の内訳は、下宿代30ドルと１日の食費がサンドイッチ代３食の合計が60セントをはじめといたしまして、ケータイ代やらいろんな費用などで、残る金額は500ドルでありました。

残りの500ドルで、生活に必要な雑貨品の購入などにあてるなどしまして、切り詰めて生活をしていましたので、まだまだ生活は苦しい方でありました。

ちなみに、月々に貯金をしている１万ドルにつきましては女ひとりになっても生活に困らないようにするために最低限の貯蓄を作るために貯金をしていましたが、その一方で今もなお結婚するのか女ひとりで生きて行くのかのどちらを選べばいいのか分からずに困り果てていました。