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第2章 とし子の悲劇・第２部

「おとーさん…おとーさん…ねえおとーさん…お腹がすいたよぉ…カレーライスが食べたい…ハンバーグが食べたい…おかーさんに会いたいよぉ…」

義弟は、わが子のかぼそい声を聞いた時に、大声をあげてその場から逃げ出しました。

この時から、クソッタレの家庭内の人間関係が音を立ててこわれて行こうとしていました。

その日の夜のことでありました。

章介は、会社の関係者数人と福山市内の居酒屋さんで接待がありますので、今夜は帰りが遅くなると家に電話がありました。

アタシも、セブンイレブンのバイトがありますので帰りは遅くなりますので、義父母と義姉だけで夕食を摂ることになりました。

時計のはりは、深夜０時に10分前になっていました。

章介のお人よしは、お得意さんがガールズバーに連れてけ連れてとせがまれたから帰りはおそくなると電話がありましたので、義父は、ひとりでダイニングにいまして、腹を立てていました。

そんな中で、アタシは赤茶色のバッグとフジグランで買いましたキリン氷結(缶チューハイ)の500ミリリットル缶３缶が入っているレジ袋を持って帰ってきました。

義父は、アタシに「遅い!!」と怒鳴りましたので、アタシは思い切りキレてしまいました。