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第2章 とし子の悲劇・第２部

７月26日の正午前のことでありました。

ホテルのレストランにて義姉のお見合いが行われていましたが、開始早々から雰囲気が気まずくなっていました。

お見合いの席は、義姉と両親の側とお見合い相手と両親の側が向かい合って座っていましたが、お見合い相手の男性が席にいなかったので雰囲気がギスギスしていました。

仲人さんのＢさんは『お見合い相手の男性は休日出勤で来れないので、日を改めてふたりが会うと言うのはどうでしょうか？』とていねいに説明をしたので、その場はどうにか周囲をおさめることができました。

奥さまも『お腹がすいているようだし、まずはごはんを食べられてからゆっくりと話されてはどうでしょうか？』と優しく言いました。

しばらくしまして、料理長おまかせのランチメニューが席についたので、ランチに入りました。

義姉がランチがすすんでいなかったので、Ｂさんの奥さまが『ごはんを食べないのですか？』と優しく義姉に声をかけていました。

この時に、義父がワーッと叫びながらお見合い相手の父親に向かって行ったあと、胸ぐらをつかんで、コブシをふりあげてイカクしました。