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第2章 とし子の悲劇・第２部

「ふざけるなよ!!何が休日出勤で来れないだ!!よくもひなこの気持ちをさかなでにしたな!!殺したろか!!」

仲人さんのＢさんが、それを聞いてビックリしたあと義父をなだめていました。

「お父さま!!落ち着いてください!!お願いですから…落ち着いてください!!」
「落ち着いていられるか!!オドレ!!よくもひなこをブジョクしたな!!」

(ドスーン!!)

義父は、お見合い相手のお父さまを思い切り突き飛ばした後、グーで左の肩を思い切り殴り付けてしまいました。

義姉のお見合いは、義父がお見合い相手のお父さまを殴り付けた上に、せっかくお世話をしてくださったＢさん夫妻に『オドレらのせいだ!!』と言うて『ヤクザの親分に電話するから覚悟しておけ!!』とすごんで行きました。

Ｂさんは、義父が『ヤクザ呼ぶぞ!!』とおどした声で『あんた方の娘のお見合いの世話はできないから…』と義母に言うたあとホテルから逃げ出しました。

義父のせいで、義姉のお見合いのお世話をしてくださる人はひとりもいなくなりました。

…にもかかわらず、義父は『ワシは悪くない…』と言いましてイコジになっていました。

義父の自分勝手で横暴な態度が原因で、義姉
は無気力状態におちいってしまいました。

それなのに義父は『そんなん関係ないわ…』と言いましてはぶて回っていました。

義父母は、義姉のお見合いが破綻した日をさかいにひどい大ゲンカを繰り返すようになりましたので、夫婦間により大きな溝を作ってしまいました。